ASEC マルウェア統計 (9月21日~9月27日)
本内容は、アンラボコリアより発表された内容を翻訳したものです。
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アンラボの ASEC 分析チームでは、ASEC 自動分析システム 「RAPIT」 を利用して既知のマルウェアを分類し、対応を行っている。
2020年9月21日から9月27日まで収集されたマルウェアは、以下のとおりである。

Top 1 - Glupteba
27.5%を占めた Glupteba は Golang で開発されたマルウェアである。多数の追加モジュールをダウンロードし、複数の機能が存在するが実質的には仮想通貨モネロ (XMR) マイナーをインストールするマイニングマルウェアである。
Glupteba が実行されると、UAC Bypass を経て TrustedInstaller の権限を利用し、システム権限を有することになる。そして、C:\Windows\rss\csrss.exe という名前の正常なプロセスを装ってシステムに常駐する。その後、追加でモジュールをダウンロードするが、その対象はプロセスおよびファイルを隠すためのルートキットドライバーであり、最終的にモネロ (XMR) マイナーと SMB 脆弱性を利用して流布させるための Eternal Blue パッケージをインストールする。
現在まで確認されたほとんどの Glupteba は PUP を通じてダウンロードされており、MalPe パッカーの形状をしていることが特徴である。
確認された C&C サーバーアドレスは以下のとおりである。

Top 2 - Emotet
24.7%を占めた Emotet はバンキングマルウェアであり、スパムメールを通じて流布されている。
基本的にダウンローダの形でインストールされ、システムにインストールされた後、追加でモジュールまたはマルウェアをダウンロードする。
追加されるモジュールは、Web ブラウザおよびメールアカウント情報などのユーザー情報を搾取するモジュール、共有フォルダーなどを利用して感染を広げるモジュールなどであり、ダウンロードされるマルウェアは、Qakbot、Trickbot などのバンキングマルウェアである。
Top 3 - AgentTesla
14.3%を占めた AgentTesla は、Web ブラウザ、メールおよび FTP クライアントなどに保存されているユーザー情報を流出するマルウェア 「Infostealer」 である。最近確認されたサンプルは、収集した情報を流出する際に、以下のようなメールサーバーおよびユーザーアカウントを利用している。
大半が送り状 (Invoice)、船籍書類 (Shipment Document)、注文書 (P.O. – Purchase Order) などを装ったスパムメールにより流布されており、文書ファイル (pdf、xlsx) や Auto CAD 図面ファイル (.dwg) を装っているものも多数存在する。
Top 4 - Lokibot
7.1%を占めた Lokibot は Infostealer 型マルウェアであり、Web ブラウザ、メールクライアント、FTP クライアントなどのプログラム情報を流出する。
AgentTesla と同様にスパムメールを通じて流布されており、類似したファイル名を持つ。
Lokibot の C&C サーバーは、以下のように fre.php で終わる特徴がある。
Top 5 – Vidar、GuLoader
5.5%を占めた Vidar も代表的な Infostealer/ダウンローダーである。
Vidar には Web ブラウザ、FTP、コインウォレットアドレス、スクリーンショットなどの Infostealer の機能以外にも、追加でマルウェアをダウンロードする機能が存在する。
韓国のユーザーを対象に周期的にスパムメールにより流布され、メールに添付された圧縮ファイルの内部に別のランサムウェアと一緒に存在することが特徴である。
最近 Windows 正規品認証ツールの KMSAuto インストーラを偽装して流布された例が確認された。
※ Windows 正規品認証ツールに偽装するマルウェアに注意
https://jp.ahnlab.com/site/securitycenter/securitycenterboard/securityInsightView.do?seq=2548
集計期間中に使用された C&C サーバーアドレスは、以下のとおりである。
最近再び GuLoader の流布が確認されている。
5.5%を占めた GuLoader は追加でマルウェアをダウンロード・実行するダウンローダー型マルウェアである。
検知を回避するために Visual Basic 言語にパッキングされており、以前はGoogle ドライブを悪用して追加でマルウェアをダウンロードする場合がほとんどであった。もちろん、Google ドライブ以外にもさまざまなダウンロードサーバーを利用することができ、今週はマイクロソフト社の OneDrive を悪用したサンプルが確認されている。
検知を回避するため、ファイル形式ではなくメモリ上にダウンロードし、ダウンロードされるファイルも PE ではなくエンコードされた形である。その後メモリ上でデコード・実行されるが、ダウンロードされるマルウェアは Formbook、AgentTesla のような Infostealer および Remcos、NanoCore のような RAT である。

大半が送り状 (Invoice)、船籍書類 (Shipment Document)、注文書 (P.O. – Purchase Order) などを装ったスパムメールにより流布されており、文書ファイル (pdf、xlsx) や Auto CAD 図面ファイル (.dwg) を装っているものも多数存在する。
