最新のセキュリティ用語6選
本レポートは、アンラボコリアより発表された内容を翻訳したものです。
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ここでは、数多くのセキュリティ用語の中からセキュリティトレンドのために必ず知っておくべき用語を紹介する。
脅威インテリジェンス(TI、Threat Intelligence)
ここ数年間、セキュリティ関連のカンファレンスで最も多く言及される用語は、「TI」である。
TIとは、脅威インテリジェンス(Threat Intelligence)の略語であり、これに関連する用語として、「GTI(Global Threat Intelligence)、TIP(Threat Intelligence Platform)、TISS(Threat Intelligence Security Service)などがある。
2015年4月に開かれた「RSA Conference 2015」の主要テーマもTIであった。ほとんどのグローバルセキュリティベンダーがAPT攻撃のようなセキュリティ脅威に対応するためGTIが重要であり、そのためにはベンダー間情報共有が必要であるという意見に同意している。昨年とは異なり、EDRベンダーの約40社が参加するなど、関連分野が注目されていることがよく分かる。
市場調査機関であるガートナーは、脅威インテリジェンス(Threat Intelligence)を、「証拠を基盤とする知識であり、企業のITや情報資産にとって脅威になり得る部分に実行可能な助言を、コンテキスト(Context)やメカニズム(Mechanism)、指標などで提示する情報」と定義している。
また、IDCでは、「脅威インテリジェンスは、企業内部の過去のセキュリティ事件情報のみならず、企業コミュニティ、関連するアンチウイルスや脆弱性関連の情報を持つベンダーとのコミュニティ、国家セキュリティコミュニティの情報をセキュリティ脅威への対応に活用すること」と定義し、これをインタラクティブインテリジェンス(interactive Intelligence)とも表現する。
※ 脅威インテリジェンス関連のメーターデータ標準フォーマットプロジェクトの略語
√ STIX(Structure Threat Information eXpression): サイバー脅威情報関連標準
√ TAXII (Trusted Automated eXchange of Indicator Information): サイバー脅威情報送信規格
√ CVE(Common Vulnerabilities and Exposures): 攻撃脆弱性関連標準
√ CPE(Common Platform Enumeration): 攻撃ターゲットプラットフォーム関連標準
√ MAEC(Malware Attribute Enumeration and Characterization): マルウェア属性情報関連標準
√ CybOX(Cyber Observables eXpression): サイバー運営オブジェクト関連標準
√ MMDEF(Malware Metadata Exchange Format): マルウェア情報共有関連標準
参考に、ガートナーでは、EDR(Endpoint Detection & Response)を、「エンドポイントレベルで継続的なモニタリングと対応を提供するセキュリティソリューション」と定義している。
サイバーキルチェーン(Cyber Kill Chain)
APT(Advanced Persistent Threat)と呼ばれる知能型持続攻撃を説明する際によく使用される用語の一つが「サイバーキルチェーン」である。サイバーキルチェーンは、世界的な軍需会社であるロッキード・マーティンの登録商標であり、敵のミサイルをリアルタイムで検知し攻撃を行う一連の攻撃型防衛システムのことをいう。この用語が、ITセキュリティ分野では、攻撃者が組織を攻撃する際に使用する手法を「7つの段階」で定義した表現として使用されているのである。
※ ITセキュリティ分野でのサイバーキルチェーンの7つの段階
▲偵察(Reconnaissance)
▲攻撃コードの作成(Weaponization)
▲伝達(Delivery)
▲脆弱性攻撃(Exploitation)
▲インストール(Installation)
▲命令および制御(Command and Control)
▲ターゲットシステムの支配(Actions on objectives)
マシンラーニング(Machine Learning)
マシンラーニングは、人工知能の一つの分野であり、コンピュータに与えられたデータのパターンを検証し、コンピュータ自らが学習することを意味する。例えば、マシンラーニングを通じて受信したEメールがスパムであるかどうかを区別できるように訓練することができる。
エクスプロイト(Exploit)
TTA(韓国情報通信技術協会)の用語辞典によると、エクスプロイトは、コンピュータやコンピュータ関連電子製品のセキュリティ脆弱性を利用した攻撃方法として定義されている。脆弱性攻撃は、主に攻撃対象コンピュータの制御権限の獲得やサービス拒否攻撃(DoS)などを目的とする。脆弱性攻撃には、セキュリティ脆弱性の種類によって、BOF脆弱性攻撃、CSRF脆弱性攻撃、XSS脆弱性攻撃などがある。
マルバタイジング(Malvertising)
マルバタイジングは、マルウェア(Malware)とアドバタイジング(Advertising)の造語であり、オンライン広告を通じてユーザーを攻撃する行為のことをいう。
ウォータリングホール攻撃(Watering Hole Attack)
ウォータリングホール攻撃という名前は、ライオンが獲物を狩るために水溜まり(watering hole)付近で待ち伏せている様子を表現したものであり、標的型攻撃ともいう。攻撃者はターゲットが頻繁に接続するWebサイトの情報を事前に把握し、ゼロデイ脆弱性などを利用して当該サイトにマルウェアを挿入しておく。ユーザーは、当該サイトに接続するだけでマルウェアに感染する恐れがある。
以上で、最新のセキュリティトレンドを説明する際によく 使用されるセキュリティ用語を紹介した。
この中でも「脅威インテリジェンス」は、最近全世界のセキュリティ業界で話題になっており、特に注目する必要がある。
セキュリティ脅威のトレンドを把握し、備えるためには、セキュリティのみならずIT分野の最新トレンドについても関心を持つ必要がある。