[セキュリティニュース] 金正日総書記 死亡ニュースを悪用したマルウェアを検出
社会的に知名度が高い人物の死亡ニュースを悪用するソーシャルエンジニアリング攻撃と称される技法を用いてマルウェアが配布される事例は過去にも数回発見されています。
過去の事例として、2011 年 5 月にテロ組織アルカイダの首領ビンラディン(Osama Bin Laden)死亡、10月 Apple 社 CEO スティーブジョブズ(Steve Jobs)の死亡ニュースを悪用したマルウェア配布件がありました。
2011年 12月 19日、北朝鮮の放送を通じて金正日総書記の死亡ニュースが全世界に伝えられた翌日20 日、金総書記の死亡を悪用したアドウェアの配布が発見されました。
このアドウェアには、You Tube で金総書記の死亡に関する動画を視聴する為には本文にある URL をクリックして下さい、と記されています。(下図)

この URL をクリックすると、偽動画視聴サイトにアクセスします。(下図)

このウェブサイトでは、動画をリプレイする為には特定のツールバーをインストールするようメッセージが表示されます。

実際、ユーザーが [インストールに同意しない] を選択した場合でも、スタートボタンをクリックすると Setup.exe(231,608バイト)がダウンロードされます。

ダウンロードが完了したSetup.exe(231,608バイト)を実行すると、特定のシステムから他のファイルをユーザーの同意なしでダウンロード、実行します。(下図)

インストール完了すると、ユーザーが同意していないインターネットエクスプローラーのツールバーがインストールされます。(下図)

そしてインターネットエクスプローラーのスタートページを特定のウェブサイトに変更し、ユーザーが入力する検索ワードは無視して、意図された特定のシステムに送信します。
今回金総書記の死亡ニュースを悪用して You Tube を介して配布されたアドウェアは、2011.12.20.04 以降のバージョンでアップデートされたすべての V3 製品シリーズでは次のように診断します。
Trojan/Win32.ADH
Adware/Win32.Hotbar
Trojan/Win32.ADH