[セキュリティワールド] 師走を狙った偽クラウドセキュリティソリューション
1 年の締めくくりとなる12月、多忙を極めている時勢を狙った犯罪が増加します。インターネット界も同様で、例年、マルウェアや他のセキュリティ脅威が急増します。
去年の事例として『クリスマスカードを装ったマルウェア』やさまざまな『ニューイヤーカードを装ったマルウェア』の発見事例があります。格別の注意が必要です。
2011 年年末年始に金銭奪取を目的として配布された偽セキュリティソリューションの中から、2012 年最新バージョンを装った事例が 2011 年 11 月 30 日に発見されました。
発見された偽セキュリティソリューションは、『2012 年最新バージョン』 と表記したものの他、最近のさまざまな脅威に対応する為に開発/使用された 『クラウドアンチウイルス』 であると偽っているものもあります。

今回発見に至った、偽クラウドアンチウイルス2012は、過去に発見された偽クラウドセキュリティソリューションとは外観的なインターフェースだけが異なるだけで、機能や動作面は去年と同様です。
アップデート機能など下図のように最新エンジンをダウンロードしているかのようにユーザーに見せますが、実際にはダウンロードされるファイルは存在しません。

他のほぼすべての偽セキュリティソリューションが金銭的な決裁を誘導しているのと同様、韓国通貨で約 57,000 ウォン(日本円=約 4,000 円)をクレジットカード決済すれば、感染しているとされたマルウェアすべてを駆除できる、と謳っています。

このような金銭決済を誘導している偽セキュリティソリューションは大部分において、実際にはマルウェアに感染していないにもかかわらず、感染したかのように偽って金銭奪取します。このような被害を受けないよう、信頼できるセキュリティ製品を使用する事が重要です。
今回発見された偽セキュリティソフトであるクラウドアンチウイルス 2012 は、V3 製品シリーズでは次の通り診断しています。
Trojan/Win 32.Jorik
Win-Trojan/Fakescanti.1976320
マルウェアからの被害を防ぐ為、使用するシステムに次の事項を実行し、被害が発生する前に注意する事が重要です。
1. Microsoft Update ウェブサイトから、システムにインストールされている OS、インターネットエクスプローラー、オフィス製品に存在する脆弱性を除去するセキュリティパッチをすべてインストールする。
2. 頻繁に使用するコンピュータシステムには V3 365 Clinic のようなファイアウォールとセキュリティソリューションが含まれている統合セキュリティ製品を必ずインストールする。
3. ウェブブラウザを経由して配布されるマルウェアの感染を予防ぐ、詐欺サイトおよびフィッシングサイトを遮断するサイトガードのようなウェブブラウザセキュリティソフトウェアもインストールする事が重要。
4. 使用中のコンピュータシステムにインストールされているセキュリティソリューションを常に最新バージョンに保ち、リアルタイムスキャンをオンにする事が重要。
5. 電子メールに添付ファイルが添付されている場合は実行しないよう注意し、保存後最新エンジンにアップデートされたセキュリティソリューションを使用してスキャンした後、ファイルを実行するようにする。
6. 電子メールに存在する疑わしいウェブサイトリンクはクリックしないようにする。