[セキュリティワールド] ニンテンドー DS にウイルスが?
人気コンソールゲーム機「ニンテンドー DS」や「Wii」などを利用してネットワークをダウンさせたり、他のコンピュータを攻撃することができるという情報が飛び交っています。
世界最大のセキュリティカンファレンス「デフコン (DEFCON)」に参加したアンラボコリア (代表キム・ホンソン、www.ahnlab.com) 分析 2 チームのハ・ドンジュ主任研究員と漢陽大学学部生アン・キチャン (電子電気学科) 氏が共同発表した内容です。
この研究は、人気携帯ゲーム機の「ニンテンドー DS」をハッキングツールとして利用し、会社や公共機関にのネットワークにアクセス後、ネットワークをダウンさせる試みと、同ゲーム機を利用して WiFi に接続したユーザーのコンピュータをハッキングするデモを公開しました。また、コンソールゲーム機「Wii」を利用して不法製作したゲームに悪性コードを感染させ、ユーザーがゲームをしている間に他のネットワークを攻撃する内容も併せて公開しました。アンラボのレポートは、こういった場合にユーザーがゲームに没頭しているとハッキングに気づくこともなく、ゲーム機自体が他に攻撃を加えることになると付け加えました。
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悪性コードに感染した「Wii」が、ホームネットワークを攻撃する様子
また、発表者らは自分たちが作成したウイルスで、ホームネットワークハブとユーザーのコンピュータを攻撃してインターネットを麻痺させ、ユーザーコンピュータをゾンビパソコンとし、攻撃する側の Botnet に追加する様子もデモしました。コンピュータだけでなく、多くのゲーム機も DDoS 攻撃に悪用され得る可能性を示唆したものです。
この情報と関連し、アンラボのレポートでは、実際に多くの組み込み用端末 (Embedded Device) がコンピュータおよびネットワーク攻撃に利用され得ると述べています。組み込み用端末はコンピュータと同じようにネットワーク装置および入出力装置などを備え、ユーザーが希望するプログラムを簡単に作成でき、その装置で動作もできるものです。また、組み込み型システム (Embedded System) で動作するプログラムのコードを操作し、希望のコードを追加できるため、組み込み型システム向けのウイルスも現れ得るというのがレポートの説明です。
彼らが任天堂の製品をデモに利用したのは、脆弱性とは関係なく一般的に多く利用されているゲーム機であるためです。「Playstation」や「PSP」など、他のゲーム機でも同じ問題が発生する可能性があることを明らかにしました。すべてのゲーム機を使用するユーザーおよびゲーム機製造ベンダの注意が必要となります。
また、ゲーム機だけでなく最近ユーザーが急増している iPhone やアンドロイドフォン、その他スマートフォンもこのような危険の可能性があるという意見も出されました。インターネットで不法に共有されているアプリケーションに悪性コードが含まれている事例が多いため、ユーザーに細心の注意が必要であると述べました。