PUP(不要なプログラム)の襲撃
本レポートは、アンラボコリアより発表された内容を翻訳したものです。
==================================
最近、ユーザーをオンラインゲーム核やファーミングサイトへ誘導する目的で、hosts ファイルを変更するマルウェアが急増している。また、ポップアップ広告を過渡に作成することでシステムの速度を落としリ、存在しない脅威をユーザーに知らせて不安感を抱かせることで、駆除の為の決済画面へ誘導する等、ユーザーに大きな迷惑をかけるプログラムが増加している。これらのプログラムは、巧みな手口でユーザーの同意を得てインストールされる為、セキュリティベンダーがマルウェアとして診断することが容易ではない。このようなセキュリティ製品メーカの弱点を利用した様々な手口で、不要なプログラムは更に広まっている。
アンラボは、現在、これらのプログラムを PUP(Potentially Unwanted Program)、すなわち「不要なプログラム」と名付けている。不要なプログラムとは、ユーザーの同意を得てインストールされるが、ユーザーが認識するインストール目的と相違がある、又はユーザーシステムのスタートページの変更、過剰なリソース使用によるシステム速度の低下等、ユーザーに不便をもたらす可能性を潜めている危険なプログラムのことを言う。

[図1]様々なPUP(不要なプログラム)がインストールされたシステム
アンラボは、プログラムの製作者又は配布元が不明な場合、虚偽の事実等の内容で利益を得る場合等、多くのユーザーが不便を訴えたプログラムをPUP と診断し、ユーザーの同意を得た上で不要なプログラムをスキャンし、ユーザーが必要に応じて削除/許可できるように機能を提供している。

[図2] V3シリーズのPUPスキャンの設定方法(左:V3 Clinic 右:V3 Internet Security 8.0)
もし、ユーザーが必要なプログラムと判断した場合は、[図2]の画面よりオプションのチェックを外すことで、不要なプログラムとして診断されなくなる。
PUP 製作者は、セキュリティ対策ソフトによるマルウェア診断や、法の網を逃れる為の方法として、プログラムのインストール前にユーザーの同意を得たり、別のプログラムと同時にインストールが実行されるようにする等、様々な手法でPUPを流布している。

[図3] PUPのインストール同意画面
一度ユーザーの同意を得ると、[図4]のように、システムの危険を知らせる警告ウィンドウと駆除の為の決済画面を継続的に表示することで、ユーザーに不安感を抱かせ、金銭的な利益を得ている。

[図4] PUPの主な症状1(駆除の為の決済誘導)
この他にも、ポップアップ広告を大量に表示させたり、システムリソースを過剰に使用することで、システムの速度低下を引き起こすこともある。

[図5] PUPの主な症状2(過度な広告表示やシステム速度の低下)
PUPの危険性はこれだけではない。「アン・カメラ」というソフトウェアのアップデートファイルや「V3 Lite」のインストールファイルを偽装してPUPが流布された過去の事例のように、プログラムの発行元が管理するサーバーがハッキングされ、オンラインゲーム核のようなマルウェアの配布に利用されているのである。
「V3 Clinic」のユーザー又は「V3 Internet Security」のユーザーの場合は、[図2]のようにV3スキャン設定で「不要なプログラム」オプションへチェックを入れることで、PUPの診断や駆除が可能である。また、[図6]のように[コントロールパネル] - [プログラムの追加/制御]でもの削除が可能である。

[図6] PUPの手動削除